本作は、学生時代に同じ居酒屋でアルバイトをしていた男女5人が直面する“25歳前後(アラウンドクォーター)の壁”、そして恋の分岐点に悩みながらも、5人それぞれが自分なりの乗り越え方を見つけていく恋愛群像劇。8年付き合っていた彼氏に振られた早苗は、ある日の帰り道、康祐にセックスのよさがわからないままだったと打ち明ける。「今から2人で試してみる?」と不意に出た康祐の言葉が、25歳で長い恋を終えた早苗に突き刺さる。 本作で光石が演じたのは、北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の平賀南が働く定食屋で、周平は支払いをせず無言で立ち去ってしまう。記憶が薄れていく症状によって、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。このことをきっかけに、周平は自身の「これまで」を見つめ直していく。